2012年総括、今年のマイベストトラック 5曲


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年の瀬です。 なんだかんだで、このブログも移転前も含めたら3年目になるらしく、
年末恒例の今年のマイベストトラックの記事を描ける季節がやってきました。
正直なお話、今年はあまり以前ほどbeatportで曲を買わなくなってきたこともあってか
ちょっと選ぶのに苦労しましたが、なんだかんだで粒揃いのいい曲がチョイス出来ました。

1位 : Merveille & Crosson – Again & Again [Visionquest]

drm part2
CadenzaなどからもリリースするCeser Merveilleと、
VisionquestのレーベルメンバーであるRyan Crossonとの合同アルバムが
同Visionquestからリリースされており、この曲はその中のワントラックになります。

生音を重視したような不規則なドラミング/パーカッションと押し迫るようなリズムに
フリージャズか、もしくはプログレッシブロックのような雰囲気のホーンやハットが絡む、
アルバム全体の中でも強烈な存在感のある同曲、僕はシングルカットされた
レコードを見付けて購入したのですが、B面のチルアウトなピアノとアルペジオの、
ミニマルミュージックなトラック“At The Seams”も小気味良かったです。

音遣いは渋い割にもザクッザクッと攻め立てるようなリズムも落ち着かなさがあって、
上品に派手なオーガニックテクノと言えましょう。


Merveille* & Crosson* – DRM (Pt 2) (Vinyl) at Discogs

2位 : Minilogue – In A Loving Place [Make A Beautiful Corpse]

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Swedenのテクノの財宝Minilogueの、新しく立ち上げたレーベル
Make A Beautiful Corpseからの、実はこちらがB面ではありますが珠玉の一曲です。

タイトなリズムに軽快なフルートをメインに、朧げな空気のシンセと
女性ボーカルのスポークンワードやヒソヒソ声などが挟まれていく、
やはりMinilogueらしい、Minilogueにしか出来ない18分に及ぶ長尺テクノです。

こちらもどことなく、節々からJazz的なエッセンスを微量なりに感じますね。

Minilogue – Endlessness at Discogs

3位 : Aerea Negrot – Planta Baja [Bpitch Control]

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なんだかVillalobosの好みそうな、怪しさが炸裂した奇妙な声ネタのオンパレードのトラック、
こちらも僕はアナログで見つけて購入したものです。

Ellen AllienのBpitch Controlからのリリースで、この曲自体はB面の扱いで
A面の神妙なトラックも悪くないですが僕個人としては断然こちらかも。
異彩を放ちすぎてて、DJトラックとしての使いどころは中々難しいところが
あるように思いますが、これはこれでセット中のアクセントとしてはかなりの威力がありそう。

(実際、一度イベントで使ったときはフロアの注目は集まっていましたね!)

Aerea Negrot – Macuto (Vinyl) at Discogs

4位 : Nick Curly – Eastern Curve (Uner Remix) [Cecille Records]

between the lines part1
これまたアナログで発見したトラック。

Nick Curlyのアルバムから先行してリリースされたUnerによるRemix、
スリリングなピアノと金属的なリズムが特徴的なアップテンポのテクノ、
まさしくピークタイム向けのハイエンドなトラックです。

Nick Curly – Between The Lines – The Remixes Part 1 at Discogs

5位 : Stephen J. Kroos -Fragile [Particles]

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アンビエントハウス的な側面からも一曲。
ネットラジオのProtonレーベルの系列、Particlesからのトラック。
イントロから2分ほどドローン的なシンセとチャイム音から始まり、
そこから徐々にハット、キックへと向かっていくひんやりとしたプログレッシヴ・ハウス。

この人はどちらかというとAnjunadeep的なトランスよりのプログレッシヴ・ハウスを
リリースする人のようで、あまり最近僕が聴く感じのタイプの人ではないのですが
この曲は、だいぶDeepな雰囲気で心地よかったので今年のベスト5にランクインです。


Stephen J. Kroos – Fragile (File, MP3) at Discogs

総括…今年の自分の嗜好

2011年総括、今年のマイベストトラック 5曲
2010年総括、今年のマイベストトラック 5曲
2009年総括、今年のマイベストトラック 5曲

…と、毎年のベストトラックを省みて、今年の自分の好きな音はどう変化したか、
ということについて、多少考えてみました。
そこで気付いたのは、今回のランキングのうち3曲はアナログで発見したトラックだったこと。

一昨年頃からLanternに参加させていただいて、その一環でアナログの購入する頻度が
今まで以上に多くなったことは間違いないと思っているのですが、その中で見つけた
アナログレコード、そこからとても良いなと思えるトラックが多く見つかったこと、
それが今年のベストトラックを選んでいた中で印象的だったことかなと思います。

確かに、今まではずっとデジタルでのmp3をbeatportで購入していたこともあり、
当然デジタルからのトラックがランクインのメインとなっていたのですが、
アナログレコードで購入したトラックの方がよく言われる
「トラックへの愛着」が沸きやすくなるような、そんな気がします。

よくアナログをメインに使ってるDJなどではそういった話が出てくることが
多いようで「ほう、そうなんだ」とそこそこに考えていたのですが
どうしてなるほど、なんとなく気持ちがわかるような気がしました。
音の嗜好的な側面で考えると、例年どんどん地味な方地味な方へとシフトしていってましたが
ここにきてリズムは細かいなりにアップテンポな曲についても、
少しずつ好きになってきたということも感じました。

あまり大層なメロディはなかなか聴いててウヒィーってなってしまうので難しいところですが
トリッキーで細かいリズムに、少しのメロディやシンセが乗っかってくるタイプのが
聴いてて一番気持ちいいのかなぁー、なんて思います。

あまりアップテンポな曲を現場で使える機会がないところが難しいんですけどね。